2025 年 9月 28日 (日)
ホーム社会勝訴でも1ウォンも支払われず、性暴力加害者はゴルフと旅行…韓国・絶望する被害女性、正義はどこに

勝訴でも1ウォンも支払われず、性暴力加害者はゴルフと旅行…韓国・絶望する被害女性、正義はどこに

(c)news1

韓国で20年前に高校1年生のとき学校職員から性暴力を受けた女性が、長年の闘いの末に民事裁判で勝訴したものの、加害者から賠償金を一切受け取れず、絶望の中にいる状況がオンラインコミュニティを通じて伝えられた。

掲示板に9月17日投稿された「20年前に性暴力を受けた妻、その悪魔は笑っている」という文章が注目を集めた。投稿者である夫は「妻は高校1年のとき事務室の職員から忘れられない傷を負い、自殺を試みたこともあった。必死に忘れようとしたが影は消えなかった」と語った。

公訴時効が切れた日に加害者から連絡があり、妻は再び崩れ落ちた。警察に通報したが「時効が終わっているため刑事処罰はできない」と告げられたという。

夫は「せめて名誉を取り戻してほしい」と民事訴訟を提案。妻は苦しい記憶を再び掘り起こすことをためらったが、最終的に決意し、2024年12月に裁判所は加害者に対し1億ウォンの賠償を命じる判決を下した。夫婦は「これで少しは救われる」と信じたが、加害者は「財産がない」と主張し1ウォンも支払っていない。

夫によると、加害者はSNSで家族とゴルフや海外旅行を楽しむ様子を公開しており、被害者一家は弁護士費用や訴訟費用として2100万ウォンの借金だけを背負う結果となった。妻は「名誉を取り戻すために始めた裁判が、むしろ不幸を増やした」と絶望し、自暴自棄になっているという。

夫は「私は必死で支えているが、生活苦と絶望で押しつぶされそうだ。あの悪魔をどうやって法的に罰し、妻の失われた幸せを取り戻せばいいのか分からない」と訴えた。

ネット上では「妻の治療が先決だ。精神科や心理療法でサポートを」「大法院(最高裁)を通じて支払命令を申請すべきだ」「口座差し押さえを試みろ」など現実的な助言とともに、「必ず天罰を受けるべきだ」との声も寄せられた。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular