
日本海の深海ガス田の中で最も有力とされていた「シロナガスクジラプロジェクト」に経済性がないことが判明した。
韓国石油公社が、2025年2月に有望構造の一つであるシロナガスクジラプロジェクトでの試掘によって採取した試料を、専門業者「コア・ラボラトリーズ(Core Laboratories)」に依頼して約6カ月間精密分析した結果、「経済性なし」と最終的に確認した。
メガ・ニュース(MEGA News)のチュ・ムンジョン記者の取材によると、精密分析の結果、砂岩層(約70メートル)と覆岩(約270メートル)、空隙率(約31%)など、地下構造の物性はおおむね良好であることが確認されたものの、回収可能なガスを発見できなかった。
石油公社は今後、シロナガスクジラプロジェクト構造を対象とした追加の探査は実施しない方針を決めた。
一方、石油公社は9月19日、日本海の海上鉱区の投資誘致(持分参加)入札を締め切った結果、複数の外国系企業が入札に参加したと発表した。
石油公社は入札締め切りに伴い、投資誘致アドバイザーであるS&Pグローバルを通じた入札評価・提案書審査を経て、適切な投資家がいた場合には優先交渉対象者を選定する。優先交渉対象者が選ばれれば、詳細な契約条件の交渉を経て、鉱区契約の署名手続きに進む。
石油公社の関係者は「これまでの探査および今回の試掘で蓄積されたデータをもとに、投資誘致が成功すれば共同鉱区保有者と共に有望性評価・探査などの事業計画を新たに策定し、資源安全保障に貢献できるよう最善を尽くす」と述べた。
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