2025 年 9月 27日 (土)
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北朝鮮・金正恩総書記「韓国と向き合うことはない」…統一は不要「一方が消えねば成立しない」

9月22日付労働新聞(c)KOREA WAVE

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は、韓国との関係改善の可能性を再び否定し、「韓国と向き合うことも、共にすることもない」と強調した。

9月22日付の党機関紙・労働新聞によれば、キム総書記は20~21日に平壌・万寿台議事堂で開かれた最高人民会議第14期第13回会議で演説し、「我々は韓国を相手にせず、最も敵対的な国家として扱ってきた」と述べた。

さらに「国益の観点からも、政治・国防を外勢に依存する国と統一する考えは全くない。完全に異質で対極的な二つの実体の統一は、どちらか一方が消えなければ成立しない」と断言。「世界史上、宿敵同士の国家が統一した例はない。我々がなぜそんな統一をする必要があるのか」と語った。

また「我々と韓国が異質な二つの国家であることを国法で固定化する」としたうえ、2024年1月に指示した「憲法改正」がまだ実行されていないことに言及した。改正内容は「南北を交戦中の二国家関係と規定し、統一関連表現を削除する」というものだった。

キム総書記はさらにイ・ジェミョン(李在明)大統領の名を挙げ、「関係改善や平和を口にしても本質は変わらない。むしろ“吸収統一”の野望においては、歴代の保守政権すら凌ぐ」と非難した。その根拠として、南北関係改善を唱えながら裏では核先制打撃を狙った軍事演習や予算の大幅な軍事費増額を挙げ、「反共和国対決においてユン・ソンニョル(尹錫悦)政権をはるかに超える」と強調した。

またイ・ジェミョン大統領の「中断―縮小―非核化」という「三段階非核化論」についても「結局は我々の武装解除を狙う前任者たちの宿題帳を写したコピーにすぎない」と一蹴した。

(c)news1

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