2025 年 9月 24日 (水)
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「史上最高7万円」…韓国・長い秋夕連休で膨らむ支出、生活者に負担感

2025年9月18日、韓国京畿道水原市八達区の市場(c)MONEYTODAY

韓国の秋夕(チュソク)=2025年は10月6日=連休は例年より長く、家計の支出負担が過去最大規模に膨らむ見通しが示された。

秋夕では通常、前日と翌日が祝日となる。2025年は土曜・日曜を含め、前後の開天節やハングルの日と祝日とも重なり、10月3~9日の7連休となる。さらに、10月10日(金)に有給休暇などを取得すれば、10月3~12日の10連休も可能だ。

消費者団体「消費者公益ネットワーク」が全国の消費者1000人を対象に実施した「2025年秋夕支出計画」調査によると、今年の秋夕にかける平均予算は71万2300ウォン(約7万5330円)に達した。2024年の秋夕(5連休)の56万3500ウォン(約5万9606円)に比べ、14万8800ウォン(約1万5724円)(26.4%)増加した。

日割りでみると昨年は1日平均11万2700ウォン(約1万1915円)だったが、今年は10万1800ウォン(約1万0764円)と減少。しかし連休日数の増加で、総額は大幅に増えている。回答者の62.4%が「昨年より支出を増やす」と答え、そのうち8.2%は「2倍以上増える」とした。背景には連休延長に加え、物価上昇や親への仕送り、贈答費など恒常的支出の増加がある。

内訳では「両親への仕送りと贈答費」が38万6100ウォン(約4万0888円)で全体の54.2%を占め、次いで祭祀の費用が29万4600ウォン(約3万1170円)、親族や甥・姪へのお小遣いが27万400ウォン(約2万8615円)、自宅での飲食費が24万7200ウォン(約2万6165円)と続いた。負担が大きい項目でも両親への仕送りが22.1%で最多だった。

一方、名節文化は簡素化が進んでいる。回答者の86.4%が「祭祀の簡素化または代替」を検討しており、従来通りの形式を守ると答えたのは13.3%にとどまった。理由としては家事負担、経済的負担、時間不足が挙げられた。秋夕の食材で最も負担を感じるのは果物で、畜産物、水産物がそれに続いた。

全体的な経済的負担感は非常に高く、回答者の86%が「負担を感じる」と答えた。内訳は「非常に負担」16.5%、「負担」34.7%、「やや負担」34.8%で、「負担を感じない」としたのは14%に過ぎなかった。

(c)MONEYTODAY

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