2025 年 9月 23日 (火)
ホーム社会韓国の若者に特有の「老化不安」…健康悪化や経済力喪失への恐怖が強く

韓国の若者に特有の「老化不安」…健康悪化や経済力喪失への恐怖が強く

ソウルのタプコル公園で休息する高齢者=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

韓国人の「老化不安」水準が平均以上に高いことが明らかになった。特に若年層や低所得層ほど、健康の悪化や経済力喪失への恐怖が強く表れる傾向が示された。

老化不安とは、加齢に伴い健康・経済・社会的関係などに否定的な変化が生じるのではないかという恐れを指す。

韓国の漢陽大学高齢社会研究院は2024年に全国の成人男女4254人を対象に実施したオンライン調査をもとに「韓国人老化不安尺度」を開発し、その結果を9月17日発表した。

調査は9つの細分類項目に基づく43の設問で実施され、5点満点中3.23点を記録。平均よりやや高い不安水準が示された。

項目別では「健康状態の悪化」(3.80点)と「経済力の喪失」(3.57点)が最も高く、次いで移動性の低下、死や喪失感、外見の変化、老いに対する社会的★スティグマ、社会的孤立、趣味・余暇活動不足、関係性の貧困の順だった。

特に20~30代の若年層が3.38点と最も高く、40~50代の中年層(3.19点)、60代以上の高齢層(3.12点)を上回った。研究院は「将来の不確実性や老後準備の負担に加え、老化への否定的な認識が若年層ではより大きく作用している」と分析した。

性別では平均寿命の長い女性(3.28点)が男性(3.17点)より不安が強かった。未婚者(3.33点)は既婚者(3.17点)より不安度が高く、既婚者でも子どもが少ない場合に不安が強い傾向が見られた。

また、低所得層ほど老化不安は高く、最も低い所得層で3.30点、最も高い所得層で3.15点だった。持ち家より賃貸住宅居住者、年金未加入者の方が不安が強いことも明らかになった。

(c)MONEYTODAY

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