
ソウルにあるユネスコ世界文化遺産「宗廟」で、酒に酔った人物が塀の瓦を壊す事件が発生した。国家遺産庁は9月16日、警察に通報するとともに緊急修復作業を進め、損傷部分を当日中に復旧した。
事件は15日午前0時54分から58分ごろの間に起きたとみられる。防犯カメラ映像には、容疑者が宗廟の塀に登り、瓦を揺らして手で引き抜く様子が映っていた。酒に酔った状態と推定されている。
破損したのは塀の上部に載せられていた瓦10枚。国家遺産庁は午前5時30分ごろ夜間勤務者が異常を確認後、直営の修復班を投入。約4時間の作業を経て同日午後3時15分ごろに復旧を完了した。
宗廟は朝鮮王朝歴代の王と王妃の位牌を祀る王室の祭祀空間で、600年以上の歴史を有する。儒教儀礼の場としての学術的価値も高く、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された。
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