
スピードスケート韓国代表として活躍した経歴を持つ元コーチが、かつての女子教え子に刃物で襲撃される事件が発生した。加害女性は「過去に性暴力を受けたが、事件が正しく処理されなかったため犯行に及んだ」と主張している。
韓国MBNの報道によると、9月16日午後7時10分ごろ、ソウル市蘆原区にあるスケート場で、元代表コーチの男性が20代の元教え子に刃物で切りつけられた。男性は顔や首などに負傷し病院へ搬送されたが、命に別状はないとされる。
元教え子は10年以上前、男性から性暴力などの被害を受けたが、事件が十分に処理されなかったと主張している。実際、男性は2016年に強姦・傷害・特殊暴行の容疑で検察に送致されたものの、証拠不十分で強姦と傷害は不起訴となり、特殊暴行のみ認められて罰金300万ウォンの略式命令にとどまった。
大韓氷上競技連盟は2014年、事件の深刻さを考慮して男性を永久除名としたが、裁判所での罰金刑や和解勧告などを経て、2017年には「3年間の資格停止」へと処分が変更された。
なお、大韓体育会の競技者登録規定では、暴力・性暴力で1年以上の資格停止処分を受けた指導者は永久に復帰できないと定められている。しかし当時はこの規定が存在せず、結果として男性が再び指導者として活動する道が残されていた。
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