
韓国の大手航空防衛企業「韓国航空宇宙産業(KAI)」の株価が米国市場進出への期待を背景に急騰し、上場以来の最高値を記録した。
9月17日午前9時57分時点でKAI株は前日比8.08%高の10万8300ウォンで取引され、一時は10万9500ウォンまで上昇して最高値を更新した。
投資家心理を刺激したのは、米海軍のUJTS事業において、KAIと米ロッキード・マーチンが共同開発したTF-50Nの受注可能性が高まっているとの見方だ。競合機種は米ボーイングとスウェーデン・サーブ社のT-7B、イタリア・レオナルド社のM-346Nだ。
メリッツ証券のイ・ジホ研究員は「性能と運用実績から見ればKAIの採用可能性は高い。ただし過去に韓国空軍の高等訓練機事業でボーイングに敗れた前例がある点は不安要素だ」としつつも、「ボーイングT-7は開発難航に加え労働争議も発生しており、KAIが現実的な代替案として選ばれる可能性が大きくなった」と分析した。
米軍の大型事業での採用となれば、KAIのグローバル市場での存在感は一段と高まり、株価の追い風となる見込みだ。
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