
養子を育て上げた韓国の女性が、9月9日に放送されたYTNラジオの番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」に出演し、息子との親子関係を解消できないか相談した。
女性は30年前に結婚した当時、夫と旅行先で僧侶の説法を聞いて感銘を受け、「社会の役に立つ人生を歩もう」と決意。その後、自宅近くの保育園でボランティアを始め、清掃や配膳を手伝ううち子どもたちに愛着を持つようになった。
その中で特に気にかかる一人の子どもを見つけ、夫婦で悩んだ末に養子として迎え、翌年に実子として出生届を提出した。
女性は「親子として生活する中で良いことも悪いこともあった。実子だと思って厳しく教育したことが子どもを傷つけたのかもしれない。成人するとすぐに家を出て、次第に連絡も途絶え、疎遠になった」と振り返った。
最近、夫が亡くなった後、その養子から「法的な親子関係を整理してほしい」という手紙が届いた。女性は「子の望みを尊重したい。親子関係不存在確認の訴えを起こせば法的関係は全て整理されるのか。亡夫との関係も同時に整理できるのか」と尋ねた。
これに対し、シン・ジンヒ弁護士は「今回の場合、法的には養子縁組と同じ扱いなので、関係を解消するには養子離縁に相当する特別な理由を主張・立証しなければならない」と説明。「養子離縁の請求権は当事者にしかなく、相談者が亡くなった夫に代わって訴訟を起こすことはできない」と付け加えた。
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