2025 年 9月 18日 (木)
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韓国環境保全院、河川敷緑地に自律走行ロボット導入

楊水里のスプルロで「スプルロバー」の後ろを歩くホン・ドンゴン環境省漢江流域環境庁長(左から3番目)とシン・ジンス韓国環境保全院院長(一番右)(c)KOREA WAVE

韓国環境保全院と環境省漢江流域環境庁はこのほど、京畿道楊平にある「スプルロ楊水里」に人工知能(AI)を基盤とした屋外自律走行ロボット「スプルロバー」を導入した。

メガ・ニュース(MEGA News)のチュ・ムンジョン記者の取材によると、「スプルロ」は水・草・道を組み合わせた言葉で、緑地と水辺が接している景観を象徴する。漢江の水辺緑地造成・管理事業における優れた生態系復元地域の特徴を表すブランド名だ。

スプルロ楊水里は、2000年に韓国政府・企業・地域住民が環境保全の実現を目指し、マンション建設予定地を生態空間として造成した場所だ。今回導入されたスプルロバーは、スプルロ楊水里において自律走行による巡回や水辺緑地造成・管理事業の広報活動を通じて、スマートな公共サービスの提供を目的としている。

スプルロバーは、韓国国内の技術で開発された車輪型の屋外自律走行ロボット。本体に取り付けられたカメラとライダーで学習済みの走行ルートを移動し、自ら充電することができる。積載スペースも備えており、物品を運ぶことも可能だ。

スプルロ楊水里では、スプルロバーを計2台運用する。巡回を担当する1台は、決められた区間を回りながら市民に啓発音声を流したり、緊急事態発生時には管制センターに通報したりする役割を担う。広報担当のスプルロバーは、専用アプリを通じて呼び出せば指定された場所まで移動し、スプルロ楊水里の生態的価値や効果を紹介する。

スプルロ自律走行ロボットの導入は、巡回と広報を統合したAI技術を活用したスマート管理システム構築の第一歩だ。環境保全院と漢江流域環境庁は、スプルロ楊水里を訪れる来訪者の肯定的な認識と管理の利便性が向上すると期待している。

スプルロバーは12月18日まで試験運用される。環境保全院と漢江流域環境庁は、スプルロの教育参加者や利用者などを対象に、利便性や満足度などの運用成果を分析し、追加機能の開発および今後の導入拡大を検討する。

シン・ジンス環境保全院院長は「来訪者が緑に囲まれた快適なスプルロでスプルロバーと共に安全で楽しい探訪を満喫し、生態系サービスを多様に享受できるよう、全面的な支援を惜しまない」と述べた。

ホン・ドンゴン漢江流域環境庁長は「スプルロは漢江の上水源保護のために生態復元の成果が集約された代表的な空間であり、今回の自律走行ロボット導入により、国民が最新技術と自然環境が融合した新たな公共サービスを実感することになるだろう」と語った。

(c)KOREA WAVE

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