韓国で今後、小型貨物車に対する衝突試験が強化される。事故予防のための非常自動制動装置の装着義務化対象もすべての車種に拡大される。
国土交通省は21日、こうした内容を骨子とする「自動車および自動車部品の性能と基準に関する規則」の一部改正案を明らかにした。
これは、貨物車など事業用車両の安全性を強化するため関係省庁が合同でまとめた「事業用車両交通安全強化対策」の後続措置の一環だ。
まず、小型貨物車の衝突安全性が大幅に強化される。小型貨物車は事故の際、死亡率と重傷率が乗用車に比べて2倍も高いにもかかわらず、自動車安全基準に規定された各種衝突試験から除外され、安全性確保の必要が繰り返し指摘されてきた。
改正案を通じて、小型貨物車を衝突試験の対象に含め、人体への影響▽ドアの開き具合▽ステアリングシステムの変位程度▽燃料装置からの油漏れ――といった4つの基準を適用することになる。
新規モデルには来年から適用する。発売・販売中の既存モデルはメーカーの設計・改善期間を考慮して段階的に強化していく予定だ。
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