
韓国でカフェとフィットネスジムを経営しているオーナーがこのほど、自営業者向けオンラインコミュニティに「面接中に胸が熱くなりました。1957年生まれのお父さんの面接」という投稿をした。
オーナーがジムのカウンターと清掃スタッフの面接をしている時、正装して革靴を履き、丁寧に書いた履歴書を手にした60代の男性が現れた。
求人案内には「女性限定」と明記していたが、スタッフが手違いで書類選考の際に男性を選んでしまったらしい。オーナーは「帰ってください」と言えず、面接に応じた。
男性は大企業を定年退職後も選り好みせず働き続けていた。履歴書は手書きで最下段に「責任を持って一生懸命働きます」とあった。
オーナーは「父親より年上の方が、ここまで真剣に生きてこられたことに胸を打たれた」という。
ただ、ジムには1日に500~600人が出入りする。業務の性質上、今回この男性を採用するのは適切でないと判断。「他部署で人材が必要になったら必ず連絡する」と伝え、履歴書を保管することにした。
この投稿には「責任感と誠実さに敬意を表したい」「一緒に働けたら良かったのに」「きっとどこでも活躍できる方だと思う」「真面目に生きてこられた方の前では自然と頭が下がる」といったコメントが相次いだ。
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