
韓国・済州島(チェジュド)で外国産の豚肉や牛肉を「済州産」と偽って販売した飲食店が一斉摘発された。観光客に人気の「済州産黒豚」ブランドを悪用した産地偽装が相次ぎ、ついに警察の捜査に発展した。
国立農産物品質管理院済州支院によると、夏の観光シーズンである7月14日から8月14日まで畜産物の不正流通に対する特別取り締まりを実施した結果、30業者の違反が確認された。
このうち17業者は外国産牛肉や豚肉を「国産(済州産)」と偽って表示し、警察の捜査対象となった。残る13業者は産地の未記載や誤表示、畜産物の履歴表示違反などで行政処分として過料が科された。
具体的には次のような例があった。ある飲食店はポルトガル産の豚バラ肉をゆで豚料理として提供しながら産地を「済州産」と偽装。違反量は2トン以上、金額にして2340万ウォン(約250万円)に上った。また、米国産肩バラ肉を国産と偽りカムジャタンを提供している店もあった。こちらの偽装量は1トン以上、2180万ウォン(約230万円)分だった。
済州支院の担当者は「SNSなどを活用して違反の可能性が高い業者を重点的に監視した結果、多数の摘発につながった。今後も取り締まりを強化していく」と述べた。
(c)MONEYTODAY