
韓国で生成AIを悪用して著名人の顔や声を使った虚偽広告が拡散している。登録者数291万人を抱える韓国の人気ユーチューバーGamst(ガムスト)も被害者の一人で、先月、自身の映像や声を無断でAI合成した偽広告の被害に遭っていると動画で説明した。
ガムストは「最近違法な広告を出しているのかというコメントが相次いでいるが、私が撮影したものではない」と強調。「サッカー選手のインタビュー映像がAIで加工され、私の声が不自然に合成されていた」と明かした。
その上で「絶対にそんな広告を撮影することはない。誤解する人が増えてきたので早めに説明しないと事態が大きくなると思った」と述べ、虚偽広告を見かけたら通報してほしいと呼びかけた。
韓国では登録者289万人のユーチューバーで、かつて漫画家イ・マルリョンとして活動した沈着マン(チョンチャクマン)も、自身をAIで無断生成し違法賭博ゲームの広告に使われたと公表している。
沈着マン側は「発見次第、通報などの措置を取っている。不法映像については肖像権や著作権法、そして不正競争防止法違反として厳格に法的対応を進める」と表明している。
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