2025 年 9月 9日 (火)
ホーム社会「腰が細い」褒め言葉でも“地雷”に…韓国・職場での体型コメント、セクハラ認定の可能性も

「腰が細い」褒め言葉でも“地雷”に…韓国・職場での体型コメント、セクハラ認定の可能性も

(c)news1

「腰が細いですね」――。この言葉が職場でのセクハラに当たるのかを巡り、韓国のオンラインコミュニティで論争が起きている。

発端は、会社員向けの匿名掲示板「ブラインド」に掲載された投稿だ。会社員の男性は「後輩の女性がスカートにTシャツをインしているのを見て、うっかり“腰が細いね”と声をかけた」と書き込んだ。

その場にいた先輩社員から「セクハラになる。発言に気をつけて」と指摘され、「気分を害したなら申し訳ない」と謝罪した。女性は「全然、気分悪くないです」と答えたという。

ネット上では「セクハラに該当する」とする意見が多数を占めた。多くのネットユーザーからは「体型への言及は相手が不快に感じる可能性がある」「職場で外見の評価を口にするべきではない」「職場では“身体に関する言及は、肯定でも否定でもNG”と教えている」など慎重な態度を求める声が相次いだ。

「本人が気にしていないのになぜ第三者が騒ぐのか」「先輩が過剰に反応している」と疑問視する声は少数だった。

韓国の男女雇用平等法は職場内セクハラを「職場での地位や業務上の関係を利用して、他の労働者に性的言動などで屈辱感や嫌悪感を与える行為」と定義。今回のケースは身体的特徴に言及している点から、セクハラと判断される可能性がある。

また、後輩が「不快に感じていない」と言ったとしても、司法の判断では客観的基準、つまり第三者が聞いて性的屈辱を感じるような内容ならセクハラと認定される可能性がある。さらに職場では、被害者が本音を言えない場合もあるので社会通念上での判断が必要だ。

ただし、実際には後輩が明確に不快を示しておらず、発言が一度きりで即座に謝罪していることから、今回のケースは訴訟になってもセクハラが認定される可能性は低いとみられる。

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