
韓国政府が世界的な人気を集める「K-ビューティー」産業を戦略的に育成し、フランスが 主導するグローバル化粧品市場で二大勢力としての地位を確立する方針を打ち出した。
中小ベンチャー企業省が9月2日に発表した2026年度予算案によると、政府は来年上半期に「K-ビューティー統合クラスター」を設立し、韓国を国際的な美容産業のハブとして育てる。この関連事業に新たに30億ウォンが編成された。
2025年上半期、中小企業の輸出品目1位は化粧品で、輸出額は39億4000万ドルに達し、前年同期比19.7%増と過去最高を記録した。米国(+13.8%)、中国(+1.9%)といった従来の主力市場に加え、アラブ首長国連邦(+63.5%)、ポーランド(+160.5%)など新興市場でも急速に需要が拡大している。
韓国政府はこの流れを活かし、K-ビューティーを中心とした輸出基盤拡大を図る。計画では、中小企業の化粧品輸出を2024年の68億ドルから2030年までに100億ドルへ拡大し、輸出企業数も8987社から1万社に増やすことを目指す。
さらに、海外でのK-ビューティー体験館やポップアップストア運営、バイヤー相談会を支援し、世界化粧品輸出ランキングで現在3位にある韓国の地位を引き上げる。
あわせて、急変する通商環境に対応するため、輸出バウチャー事業(1502億ウォン)、海外マーケティング支援(866億ウォン)、米国ネットワークを活用した輸出相談会など、多様なプログラムを並行して推進する。
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