◇上水道の歴史がこんなに面白かったのか
水道博物館は1908年に建築された韓国最初の浄水場である纛島(トゥクト)水源地第1浄水場施設を利用した上水道専門博物館だ。水道博物館は、かつての浄水場の建物を博物館としてリニューアルし、ソウルの上水道の歴史を紹介する。
博物館本館として使用されている建物は、韓国初の上水道である纛島水源地の送水ポンプ室だ。当時、纛島地域は汚染が少なく流量が豊富で、清らかな水を取水するのに適した場所だったという。1908年、纛島水源地で水道水をつくり、四大門と龍山一帯に供給することになった。
纛島水源地の一部は高度浄水処理施設を完備した「纛島アリス浄水センター」として生まれ変わり、現在も24時間、水道水を生産・供給する一方、一部は水道博物館に仕立てられた。水道博物館では上水道関連技術がどのように成長し発展してきたのかを伝え、水と環境をテーマにしたさまざまな押し切りポンプ体験などの学習プログラムを運営している。
◇NYセントラルパークに負けない
「ソウルの森」は、米ニューヨークのセントラルパークや英ロンドンのハイドパークなどをまね、都心の中の緑地空間を標榜して作られた公園だ。敷地だけで115万平方メートルに達するほど規模が大きいため、「ソウルの森」を散歩する際にはどこを見て回るのか目的地を決めた方が良い。
冬にソウルの森を訪問する際におすすめの場所は纛島生態森林区域だ。野生動物の生息空間であり、鹿、キバノロなどを檻の中で飼っている。 鹿は鋭い目で通り過ぎる人々をちらっと見ながら余裕を持って歩き回る。歩行橋に上がると、橋の下でのんびり遊んでいる鹿を観察することができる。鹿をじっと眺めていると、ゆったりとして心も穏やかになる。
また、ソウルの森には都市でみかえる植物を、さまざまなテーマで紹介する庭園プロジェクト「トキメキ庭園」と「冬の庭園」もある。冬の庭園は規模は小さいものの、シラカンバやコノテガシワなどが植えられ、冬でもさわやかな緑の葉を見るだけでも気持ちが良くなる。
◇韓国の製靴産業はここから始まった
聖水洞は、韓国の手作り靴メーカーの70%が密集しているところだ。「聖水洞手作り靴通り」をあちこち歩き回りながら個性的な手作り靴を見物するだけでも楽しい。
1925年に完成したソウル駅には貨物保管倉庫があったが、倉庫に入ってくる皮が密売され、「鹽川橋(ヨムチョンギョ)」周辺に皮を活用する靴の修繕店ができたのが韓国製靴産業の出発点だ。
1970~80年代には明洞の洋画店や靴店が全盛期を迎えた。1990年代に通貨危機に見舞われたことから、当時、ソウルで比較的地価が安かった聖水洞に次々と集まってきた。
聖水洞には現在、350以上の手作り靴完成品生産会社と100余りの中間加工・原副資材流通会社がある。靴製品のデザイン・開発段階から出庫と販売まで、すべて聖水洞が担っているわけだ。
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