2025 年 8月 26日 (火)
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東京・世界陸上マラソンに北朝鮮選手の出場有力

世界陸連の出場資格追跡システム「Road to Tokyo」に確認された北朝鮮選手の資格状況=公式サイトキャプチャー(c)news1

東京で9月に開催される「2025世界陸上選手権大会」のマラソンに、北朝鮮の女子選手リ・グァンオクが出場する可能性が高いことが分かった。

世界陸上競技連盟(World Athletics)が運営する選手出場資格追跡システム「Road to Tokyo」によると、北朝鮮のリ・グァンオク、チェ・イルギョン、ハン・イルリョンの3人はいずれも「世界ランキングによる資格獲得(Qualified by World Rankings)」と表示されている。

ただ出場権は「標準記録」と世界ランキングの組み合わせで決まる。マラソンは男女とも最終的に資格順位(QP)100位以内の選手が対象となり、そのうち半数程度を標準記録突破者が占め、残りが世界ランキングによって選ばれる仕組みだ。

リ・グァンオクは今年3月の「第20回アジアマラソン選手権」で2時間26分7秒を記録し銀メダルを獲得。標準記録(2時間23分30秒)には届かなかったが、現在のQPは40位と高く、出場が有力視される。

一方、チェ・イルギョンは昨年の中国・無錫マラソンで9位(2時間29分5秒)、今年4月の平壌国際マラソンで2位(2時間26分5秒)を記録。だがQPは60位で、出場確定ラインには入っていない。

男子のハン・イルリョンは同じアジア選手権で2時間9分42秒をマークした。北朝鮮記録を更新し金メダルを獲得したが、世界陸上の標準記録(2時間6分30秒)を突破できず、QPも61位にとどまる。

今回の世界陸上でマラソンの資格記録期間は2023年11月5日から2025年5月4日までで、ランキング変動はすでに終了。他種目の資格は8月27日まで有効なため、最終エントリーリストはその後に確定するとみられる。

北朝鮮が世界陸上に最後に出場したのは2019年カタール・ドーハ大会で、女子マラソン3選手が8位・10位・14位を記録している。同国が獲得した唯一の世界陸上メダルは1999年セビリア大会で「マラソン女王」と呼ばれたチョン・ソンオクが取った金メダルだ。

(c)news1

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