2025 年 8月 24日 (日)
ホームライフスタイルファッションファッションプラットフォームもグローバル時代…韓国MUSINSA・Wコンセプト、海外進出が本格化

ファッションプラットフォームもグローバル時代…韓国MUSINSA・Wコンセプト、海外進出が本格化

京畿道富川市・現代百貨店中洞店「U-PLEX」の「MUSINSA STANDARD」売り場=現代百貨店提供(c)news1

韓国国内消費の低迷で苦戦するファッション業界において、唯一成長を続けるのがファッションプラットフォーム企業だ。さらなる成長を目指し、今度はグローバル市場への進出に拍車をかけている。業界によると、MUSINSA(ムシンサ)は2025年下半期から海外でのオンライン・オフライン展開を本格化する。

MUSINSAは2021年に日本法人「MUSINSA JAPAN」を設立し、現地ブランドの販路拡大を進めてきた。昨年11月には人気ブランド「Matin Kim」の日本市場総代理権を取得し、マーケティングから販売、店舗運営まで総合的に支援している。来年には東京に直営の編集ショップを開設する予定で、日本進出5年目にして初の実店舗となる。

10月からは中国進出も本格化し、「小紅書」「TMALL」「抖音」などに順次出店。上海にはオフライン店舗も構える計画だ。さらにシンガポールやタイにも展開し、2030年までに北米(米国・カナダ)や東南アジア諸国へのオフライン進出も視野に入れる。

また、MUSINSAグローバルストアは現在13の地域で展開しており、取り扱いブランド数は3000以上。取扱高は年平均260%の成長を遂げ、7月時点でMAU(月間アクティブユーザー)は330万人と前年同期比107%増となった。MUSINSAは今後、海外進出を希望する韓国ブランドに物流・マーケティングなどのソリューションを提供し、グローバル取扱高3兆ウォン達成を目指す。

一方、新世界グループ傘下のWコンセプトも海外展開を強化している。米国法人を拠点に45カ国で約5700ブランドのファッション・ビューティー商品を販売。2025年上半期のグローバル売り上げは前年同期比20%増加し、特にシンガポール(+31%)、日本(+20%)、アラブ首長国連邦(+170%)、フランス(+60%)などで好調だった。

同社は現地ユーザー向けにアプリを刷新し、AI翻訳やショート動画サービスを導入。さらにインフルエンサーとのコラボレーションなどローカライズ戦略を強化し、グローバル入店ブランド数を昨年の3倍に拡大する計画だ。

(c)news1

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