2025 年 8月 19日 (火)
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韓国・李在明政権、駐米大使に康京和氏、駐日大使に李赫氏内定…国際舞台で「実用外交」強化へ

カン・ギョンファ(康京和)元外相(c)news1

韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は、初の首脳外交を控えた局面で駐米、駐日、駐国連大使の人事を進め、外交ラインの再編に乗り出した。米国、日本との首脳会談に加え、9月の国連総会をにらみ、主要外交チャンネルを早期に整備することで交渉力を高める狙いとみられる。

外務省と大統領室によれば、イ・ジェミョン大統領はカン・ギョンファ(康京和)元外相を駐米大使に、イ・ヒョク(李赫)元駐ベトナム大使を駐日大使にそれぞれ内定した。両国政府へのアグレマン(外交使節受け入れの同意)要請手続きが始まる見通しだ。また、駐国連大使にはノ・ギュドク(盧圭悳)元外務省朝鮮半島平和交渉本部長が有力視されている。

カン・ギョンファ氏の起用は、8月25日に予定される米韓首脳会談の直前に決まった。ムン・ジェイン(文在寅)政権で外相を務めたカン・ギョンファ氏は、国連事務総長特別補佐官や駐国連韓国代表部公使を歴任し、国際外交の経験が豊富だ。現在は米ニューヨークのシンクタンク「アジアソサエティ」会長を務め、ワシントン外交界との接点を迅速に築けると期待される。

イ・ヒョク氏の人事は、23~24日に予定される日韓首脳会談と連動する。外務高等試験13期のイ・ヒョク氏は、駐日大使館公使、北東アジア課長、アジア太平洋局長などを歴任した「日本通」とされる。直近は韓日未来フォーラム代表として民間交流を主導し、大統領選では「実用国民外交支援団」の一員として対日外交構想を助言していた。

さらに駐国連大使として有力視されるノ・ギュドク氏は朝鮮半島平和交渉本部長、外務省平和外交企画団長、大統領府平和企画秘書官などを務め、北朝鮮の核問題をはじめ幅広い外交課題に精通した職業外交官だ。韓国は2024年から国連安全保障理事会の非常任理事国を務めており、9月には安保理議長国も担う。このためイ・ジェミョン大統領が9月の国連総会高官級会議に出席する前に人事を確定させる公算が大きい。駐国連大使はアグレマンが不要なため、駐米・駐日大使とほぼ同時期に任命される見込みである。

(c)news1

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