2025 年 8月 14日 (木)
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[KWレポート] 韓国特検、金建希氏拘束で20日間の徹底追及へ…全疑惑を網羅的に捜査 (上)

12日午後、ソウル中央地裁での拘束前被疑者審問(令状実質審査)を終えたキム・ゴニ氏(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏が12日深夜、ドイツモーターズ株価操作事件、政治ブローカーのミョン・テギュン氏の公認介入、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ被告の賄賂請託疑惑に関連する容疑で拘束された。大統領経験者の妻が拘束されるのはキム・ゴニ氏が初めて。

キム・ゴニ氏のさまざまな疑惑を捜査している特別検察チームは、疑惑の頂点であるキム・ゴニ氏の身柄を確保したことで、最長20日間の拘束期間中にまだ解明されていない事件の捜査を加速させる。

特に特検チームが発足後に把握した事件である「執事ゲート」に関連し、キム・ゴニ氏一家の「執事」と呼ばれるキム・イェソン氏を、特検は12日、ベトナムから帰国した際に身柄を確保しており、今後の捜査にも弾みがつきそうだ。

キム・ゴニ氏を中心に、IMSモビリティ(旧「Be My Car」)に対する見返り・保険的投資の疑いが持たれる企業や、キム・ゴニ氏一家の私的資金庫疑惑を受けるシナン貯蓄銀行、さらにキム・ゴニ氏が運営してきた美術展示の企画会社「コバナコンテンツ」が開催の展覧会に「賄賂協賛」した企業などへ、捜査が拡大するかどうかも注目される。

◇裁判所「証拠隠滅の恐れ」

ソウル中央地裁は12日午前10時10分から約4時間にわたり、資本市場法違反・政治資金法違反・特定犯罪加重処罰法上の斡旋収賄などの容疑を受けるキム・ゴニ氏に対する拘束前被疑者審問(令状実質審査)を実施した後、日付が変わる直前に拘束令状を発付した。地裁は「証拠隠滅の恐れ」を拘束理由として挙げた。

キム・ゴニ氏側は、8月6日の召喚・取り調べの時と同様、令状実質審査でも自身の容疑を全面否認したが、裁判所の拘束令状発付を阻止することはできなかった。

キム・ゴニ氏の拘束は、イ・ジェミョン(李在明)大統領が6月12日に特検を指名してから2カ月後、特検チームが準備期間を終え、7月2日に捜査を開始してから41日後となる。

キム・ゴニ氏は、歴代大統領の妻として初めて、容疑者として捜査機関による公開での召喚・取り調べを受けたうえ拘束されるという不名誉を負うことになった。特に夫であるユン前大統領と共に、前職大統領夫妻が同時に拘束されるという憲政史上初の記録を残すことになった。

キム・ゴニ氏は今後、ソウル市九老区のソウル南部拘置所に収監され、特検チームの取り調べを受ける。

ソウル南部拘置所は、国政介入事件のチェ・スンシル(崔順実)(チェ・ソウォンに改名)氏や、子どもの入試不正などで拘束されたチョン・ギョンシム(鄭慶心)元東洋大学教授らが収監されていた場所だ。

(c)news1

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