2025 年 8月 15日 (金)
ホーム社会空の道は広がったが空席目立つ…揺らぐ韓国LCCの内情

空の道は広がったが空席目立つ…揺らぐ韓国LCCの内情

(c)news1/MONEYTODAY

韓国の格安航空会社(LCC)の搭乗率が低下している。LCCの乱立で供給競争が激化する一方、旅行需要は期待ほど伸びず、運賃引き下げも重なって業績が悪化。一部は赤字転落し、下半期の見通しも明るくない。

韓国国土交通省の航空情報ポータルによると、7月の国内LCC8社の平均搭乗率は85.5%で、前年同月比2.8ポイント低下した。搭乗率は提供座席数に対する実際利用率を示す。済州航空は87.9%(前年同月比-1.7p)、ジンエアーは83.7%(-1.6p)、ティーウェイ航空85.8%(-3.7p)、エアプサン83.2%(-5.1p)、イースター航空90.1%(-0.6p)と軒並み低下した。

減少傾向は今年に入り顕著だ。LCC8社の平均搭乗率は昨年2Qの90.0%から今年2Qには87.8%へと2.2p減。エアプレミアやエアロKは1Qから大幅減となっている。

供給は増加しているが、旅客数は減少。2Qの供給座席数は前年同期比35万7699席増えたが、旅客数は16万5167人減少。大手航空会社(FSC)も短距離路線に進出し、供給過剰に拍車をかけている。

この影響で業績は低迷。ジンエアーは2Q営業損失423億ウォンで黒字から赤字転落。エアプサンも赤字転換。済州航空とティーウェイ航空も営業赤字(推定395億ウォン、483億ウォン)となる見込みだ。

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