
ソウルで2025年上半期、20代が最も多く購入したマンションの所在地は蘆原区だった。一方、30代が最も多く購入したのは城東区で、年代ごとに資産形成段階の違いが購入エリアに反映された形となった。
韓国不動産院の統計によれば、今年1~6月に20代がソウルで購入したマンションは計790戸で、2024年同期(555戸)より約42.3%増加。このうち108戸が蘆原区に集中し、全体の約14%を占めた。蘆原区は2020年以降、毎年20代の購入が最も多い地域で、中小型物件が多く、贈与資産や自己資金で購入しやすい環境にある。
さらに「老朽計画都市特別法」に基づく再開発期待が高いことも背景にある。蘆原区に次いで、江西区(59戸)、九老区(54戸)、永登浦区(49戸)の順で多かった。
一方、今年上半期に30代が購入したソウルのマンションは計1万4269戸で、2024年同期(8062戸)から約77.0%増加。購入が最も集中したのは城東区(1096戸、約7.2%)で、都心へのアクセスや漢江沿いの立地が評価されている。昨年同期も城東区(565戸)が30代購入の首位だった。
永登浦区(1023戸)も30代の購入先として注目される。永登浦区は汝矣島や堂山洞を抱え、漢江沿いかつ交通利便性が高いうえ、価格が比較的抑えられている。江南3区(江南・瑞草・松坡)や城東区などの高価格エリアに手が届きにくいと判断した層が関心を寄せたとみられる。このほか、30代は蘆原区(959戸)、銅雀区(873戸)、城北区(846戸)にも多く購入している。
今年上半期、ソウルのマンション購入全体に占める割合は30代が首位で32.9%。総取引4万3389戸のうち1万4269戸を占め、世代別で最も積極的な購買層となった。
(c)news1