2025 年 8月 12日 (火)
ホーム経済流通“SNS発グルメブーム”が韓国の輸入市場席巻…ドバイチョコレート輸入12倍に急増

“SNS発グルメブーム”が韓国の輸入市場席巻…ドバイチョコレート輸入12倍に急増

チョコレートを買おうと百貨店に並ぶ客(c)NEWSIS

中東の伝統食材カダイフとピスタチオクリームを組み合わせた「ドバイチョコレート」が韓国で人気を集め、原材料輸入が急増している。TikTokやInstagramで広がった自作レシピやモッパン動画が火付け役となり、予約販売は即完売が続く。

韓国食品医薬品安全処によると、カダイフの輸入量は2023年の24トンから2024年は304トンへ約12倍、ピスタチオペーストも83トンから233トンへ約3倍増加。チョコレート製品も2023年は実績ゼロだったが、2024年に297トン、2025年第1四半期だけで10トンが輸入された。

健康志向の広がりも輸入拡大を後押しする。SNSで話題となった「ピーナッツバターダイエット」は、りんごとピーナッツバターの組み合わせで満腹感を得る方法として普及し、ピーナッツバター輸入は4167トンから6931トンへ約66%増加した。中国料理・麻辣湯の流行により、八角輸入もベトナム産が132トンから151トン、中国産が3トンから10トンに増えている。

こうした食品の安全を支えるのが、食薬処の輸入食品統合管理システムだ。現地工場から通関、流通前まで一元管理し、AIやビッグデータを活用した検査も強化。しかし、越境EC食品は対象外で、未認可サプリや筋肉増強製品の流通リスクが残る。食薬処は監視と取り締まりを強化し、消費者にオンラインサービスで成分確認を促している。

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