
就職後も生活費を払わず実家に住み続けている「カンガルー族」の娘への対応に悩む韓国の女性が7月28日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で、苦しい胸の内を明かした。
50代後半の女性は、20代後半の娘と2人暮らし。娘は地方で看護師として勤務する。息子は早くに独立したが、娘は「お金を節約したい」と言い、家を出る気がない。家事を分担するわけでもなく、たまに洗濯や掃除をする程度だという。
一人暮らしをすれば家賃がかかるのだから、それを思えば生活費ぐらい入れるのは当たり前――。こう考えた女性は最近、娘に「月30万ウォン(約3万円)出してほしい」と頼んだ。
ところが娘は堂々と「私は“カンガルー族”だよ。家賃を払いたくないから実家から通勤してるの」と答えた。「たまにお小遣いを渡し、おいしい物を買ってるじゃない。どうして毎月決まった生活費を渡さなきゃいけないの」というのだ。
女性は「私だって毎日飲食店のキッチンで働いている。娘は2年前に看護師として就職し、2カ月ごとにボーナスも出る高給取りなのに」と嘆いている。
番組のヤン・ジヨル弁護士は「満19歳を過ぎた子どもを扶養する法的義務はない。独立すれば100万ウォン(約10万円)以上はかかるので、30万ウォンぐらい払うのが筋だ」と語った。
また、パク・ジフン弁護士も「30万ウォンは顔を立てる程度の金額。母親に感謝して、むしろもっと出すべきだ」と述べた。
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