
韓国の飲料・酒類業界が夏の最盛期に売り上げを確保しようと、人気モデルの起用や体験型マーケティングを軸にした総力戦を展開している。
世界的な清涼飲料ブランドであるコカ・コーラは、韓国の人気アイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバー、V(ブイ)を新たなブランドアンバサダーに起用した。広告にとどまらず、グローバルなファンダムの需要を取り込む狙いとみられる。
また、大手飲料メーカーのロッテ七星飲料は、ガールズグループMEOVV(ミヤオ)のエラを「チルソンサイダー・ゼロ」のモデルに起用。既存の親しみやすいイメージを通じてブランド認知度を高めようとしている。
一方、これまで保守的だった酒類輸入業界も変化の兆しを見せている。ワイン輸入販売のアヨンFBCは、オーガニックワイン「ボンテラ(BonTerra)」のモデルにバンドDAY6のメンバー、Young Kを抜擢。環境配慮型ブランドというコンセプトを消費者に伝え、オーガニックワインへの敷居を下げる戦略だ。
実際、「ボンテラ」は国内のブラインドテイスティングで好成績を収めており、今年上半期の販売量は前年同期比で200%以上増加したという。
ウイスキーブランドでも変化が見られる。ディアジオコリアの「シングルトン」は、俳優兼歌手のイ・ジュノをモデルに起用し、これまで敷居が高いとされていたシングルモルトウイスキーの大衆化を図っている。より日常的な酒としてのイメージを打ち出すことが目的だ。
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