2025 年 8月 8日 (金)
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韓国LG電子、車両のフロントガラスにホログラムを実現

LG電子の未来ディスプレイ技術のスライド(c)KOREA WAVE

韓国LG電子がモビリティソリューション「Alphable」にホログラムディスプレイを適用する。ソウルのCOEXで8月6日開かれた「2025ディスプレイビジネス」フォーラムで、同社のキム・ギョンラク常務が明らかにした。

具体的な時期には言及しなかったが、2035年までには導入されるとみられている。キム・ギョンラク常務は「Alphableのビジョンを実現するために、中長期的な計画に着手している」と説明した。

ホログラムはフロントガラス(ウィンドシールド)に実装される。ヘッドアップディスプレイが搭載された車両のフロントガラスに、さまざまな情報を投影する方式だ。これは、同社が2021年に公開したAR(拡張現実)ソフトウェアソリューションの延長線上にあると見られている。ARは現実の世界にデジタル情報を重ねて表示する技術であり、ホログラムは立体映像を空中に浮かび上がらせる技術だ。

ARグラスでホログラムイメージを実現するように、車両の前方部分にこのようなホログラムを実装しようというのである。

この技術を車両に適用するのはLG電子が初めてではない。この技術は現代モービスが2025年1月、アメリカ・ラスベガスで開催されたCES 2025で、起亜の電気自動車EV9に搭載して公開したことがある。現代モービスはこの技術を「ホログラフィック・ウィンドシールド・透明ディスプレイ」と呼び、ドイツのZEISSと共同で開発している。2027年から製品を披露する。

キム・ギョンラク常務は「自動運転が実現すれば、自動車はパーソナルスペースになる。LG電子はムービーシアターを導入し、運転者が横になって車のルーフディスプレイで映画を見たり、都市の夕景を眺めたりできる空間をつくる」と語った。

(c)KOREA WAVE

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