
韓国のファッション業界が2025年も低迷から抜け出せずにいる。主要ファッション大手各社の2025年4〜6月期(第2四半期)決算が相次いで発表される中、前年同期比で軒並み売り上げ・利益ともに減少しており、業界全体に危機感が広がっている。
韓国の大手財閥サムスングループ傘下のサムスン物産ファッション部門は、今年第2四半期の売上高が5100億ウォン、営業利益が330億ウォンと、前年同期比でそれぞれ0.6%、36%減少した。
現代百貨店グループのファッション系企業であるハンソムも、同期間の売上高が3381億ウォンと1.1%減少。営業利益はわずか7億ウォンにとどまり、前年同期比で82%の急落となった。
人気カジュアルブランド「MLB」や「ディスカバリー」を展開するF&Fは、売上高が3789億ウォン、営業利益が840億ウォンで、それぞれ3.2%、8.5%減少した。
この他、新世界インターナショナル、LF、コーロンFnCといった他の大手も今後業績を発表する予定だが、厳しい結果が見込まれている。
コロナ禍直後の「報復消費」によって記録的な好業績をあげたファッション業界だが、エンデミック(感染症常態化)以降は業績が下降線をたどっている。ファッション大手5社(サムスン物産、LF、新世界インターナショナル、コーロンFnC、ハンソム)の多くが収益性を大きく落としており、一部では赤字転落のケースも出ている。
業界関係者は「景気低迷と異常気象が重なり、売り上げ・利益の両面で大打撃となっている」と指摘する。加えて、消費者の購買心理は依然として冷え込んでおり、衣類に対する支出も抑制傾向が続いている。
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