
成人の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断を受けた韓国人女性が、恋人にその事実を伝えるべきかどうか悩んでいるとする相談をオンラインコミュニティに投稿し、多くの反響が寄せられている。
7月23日、「結婚前にADHDを隠すのが正しいですか?」というタイトルで投稿されたこの相談には、投稿者の女性が自身の経験を詳しく語っている。女性は「診断前は無気力で寝てばかり、約束の時間も守れないなど、虚しい日々を送っていた」と振り返る。
3年前、インターネットで簡易ADHDチェックをしたところ、自分にぴったり当てはまると感じ、精神科を受診。軽度のADHDと診断され、現在は処方薬を服用しているという。薬を飲み始めてからは生活が一変し、以前よりはるかに明るく前向きな人生を送っていると述べた。
女性は、これまで友人や恋人にも隠さず「私はとても幸せ。薬を飲むと本当に違う」と話してきた。友人たちも「変わったね」「前よりずっと元気そうだね」と好意的な反応を示したという。
しかし、家族の反応は対照的だった。「友人でも恋人でも周囲の人に話すな。いつか不利になる」と家族に言われたという。これに対し女性は「なぜそれが“欠点”なのか。欠点と見る方がむしろ問題では?」と反論。「親しい人だからこそ知るべきだと思う」との考えを示した。
家族は「親しい友人ならともかく、そうでない人や恋人には偏見を持たれる。特に結婚を前提にした関係でなければ言う必要はない。いまだに韓国では精神科に通っていると良く思われない」と説得を試みた。
女性は「大人たちの意見も分かるが、恋人に話さないのは正しいのか? 結婚前には必ず話すつもりだが、恋愛中は言わずにいて、いざ結婚という段階で告白するのは“裏切り”ではないか」と葛藤を吐露した。
ネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。「薬を長期服用するなら、結婚相手には絶対に話すべきだ」「隠すのは信頼関係を壊す行為」「言わないと後で“騙された”と思われる可能性がある」と、打ち明けることを勧める声が多かった。
一方で「周囲に薬を飲んでいると無邪気に話すのは避けたほうがいい」「悪意のある人間はそれを“弱点”と見る」といった慎重論もあった。
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