ソウル市議会が、使用済みマスクのリサイクルモデル事業を推進している。捨てられるマスクをリサイクルして、環境汚染の負担を減らすためだ。しかし、使用済みマスクのリサイクルによる感染の懸念が多くあるため、今回のモデル事業が続けられるかどうかに関心が集まっている。
市議会によると、キム・インホ(金仁鎬)議長は最近、ジェイジェイ(JJ)・グローバルと業務協約を結び、使用済みマスクリサイクルモデル事業に乗り出すことにした。市議会が本館・別館に回収箱を設置し、使用済みマスクを集めれば、ジェイジェイグローバル側がこの使用済みマスクを持って行きリサイクルすることになる。
ジェイジェイグローバルのイ・ドンファン取締役は「使い捨てマスクの原料であるポリプロピレン(PP)は腐るのに450年以上かかる。焼却過程ではダイオキシンのような有害物質を排出することになる。そのまま捨てられる場合、環境汚染の主犯になる可能性がある」と説明した。
問題は、使用済みマスクのリサイクルに対する市民の不安が大きいという点だ。使用済みマスクの再使用に対して、まだ完全に検証されていないためだ。使用済みマスクのリサイクルモデル事業を検討していた一部の地方自治体も、保健上の問題のため、事業を持続的に推進できなかった。
ソウル市も内部的に使用済みマスクリサイクル事業を検討したが、推進しない方向で結論を出した。誰かが使ったマスクをリサイクルすることへの市民の不安が大きいだけに、使用済みマスクリサイクル品を製作しても十分消費されるのは難しいと判断したのだ。
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