2025 年 7月 21日 (月)
ホーム社会「産みたい」意欲、韓国女性は調査対象の中で最下位…背景にジェンダーギャップと理想の乖離

「産みたい」意欲、韓国女性は調査対象の中で最下位…背景にジェンダーギャップと理想の乖離

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韓国女性の出産に対する意欲が、主要8カ国の中で最も低い水準であることが明らかになった。さらに、男女間の意向の差も最大となっており、出産に対する社会的・文化的要因の違いが際立っている。

韓国女性政策研究院が16日発表した「少子化対応家族パネル調査の目的、設計および予備調査結果」によると、韓国女性の出産意向は5点満点中1.58点にとどまった。

調査は、国連欧州経済委員会(UNECE)が主管する「世代とジェンダープログラム(GGP)」の国際パネル調査の一環で、韓国の19~59歳の男女2634人を対象に実施された。

調査に参加したのは、韓国、オランダ、ドイツ、香港、デンマーク、イギリス、ノルウェー、オーストリアの8カ国・地域。出産意向スコアはイギリス(2.26点)、ドイツ(2.17点)、デンマーク(2.17点)、ノルウェー(2.16点)などで、韓国女性の最下位だった。

一方、韓国男性の出産に対する意欲は2.09点で、女性より0.51点高かった。男女差としては調査国中で最も大きく、韓国社会における出産や育児に対するジェンダー間の温度差が強く表れている。

興味深いのは、出産意向が最低水準である一方で、「幸福で充実した人生には子どもが必要である」という認識は最も高かった点である。これは理想と現実の間にある深い乖離を示しているとみられる。

また、家族に関する価値観でも韓国は保守的な傾向が見られた。「子どもは父親と母親がそろった家庭で育つべきだ」という文に対して、韓国女性の同意スコアは3.74点、男性は3.56点だった。これはノルウェー(女性2.28点、男性2.79点)やオランダ(女性2.67点、男性3.06点)などに比べて高く、伝統的な家族観が根強く残っていることを示している。

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