
韓国の旅行者の間で、近場への短期間旅行、いわゆる「クイックターン(Quick Turn)旅行」がトレンドとして定着しつつある。背景には、週4日制の導入期待と、日常からの小さな脱出を求めるニーズの高まりがある。
旅行会社ハナツアーが発表した2024年のパッケージツアー顧客満足度調査(HCSI)によると、7日未満の短期旅行が7日以上の長期旅行よりも高い満足度を示した。
短期旅行の地域別満足度ランキングでは、1位が「日本・四国4日間」、2位が「チェンマイ5日間」、3位が「沖縄4日間」となり、いずれも移動距離の短い地域が上位を占めた。旅行のテーマ別では、「サステナブル旅行」「ヒーリング・休養」「グルメ体験」「観光・自由時間」の順に満足度が高かった。
また、フライト時間別の分析でも、4~8時間の中距離路線の旅行が最も高い満足度を示した。特にこのフライト時間内での日数別では、4日、5日、6日と日程が短めの旅程に好評価が集まった。移動の負担が少なく、短い日程でも十分に満足感を得られるという点が、旅行者の心を捉えたとみられる。
このカテゴリーで人気の地域には、タイのチェンマイ、ベトナムのダナン、ラオスなどの東南アジアが含まれた。
さらに、移動距離に関係なく「ホテルステイ(ホカンス)」「温泉付きホテル」「自由時間」などを含むヒーリング・休養テーマの商品が総じて高評価を得た。これは、慌ただしい日常から離れ、信頼性の高い商品で確実な休息を求める消費者心理を反映している。
ハナツアーの関係者は「近距離・短期間の旅行が新たなトレンドとなっている。週4日制の実現可能性も加わり、短距離旅行の需要は今後も増えると予想している」と述べた。
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