
韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領が、愛犬「バビ」を通じて動物との関係や真心の大切さを語り、公職者としての姿勢や今後の動物福祉政策への意欲を明かした。
イ・ジェミョン大統領は7月14日、自身のSNSに「私と一緒に暮らしている愛らしいパートナー」として、公邸でのバビとの写真を投稿した。さらにこの日、忠清北道にある国家公務員人材開発院で開かれた特別講演でも、バビとのエピソードを披露した。
イ・ジェミョン大統領は講演の中で「今朝、バビのことで妻と少し揉めた。バビが妻にばかり懐いてしまう。少し寂しい気持ちになったが、よく考えてみれば当然のことだった。毎日ご飯をあげて、散歩に連れて行き、遊んであげるのは妻なのだから。私の方はどうしても一緒にいられる時間が少ない」と振り返った。
また「犬でさえ、自分を大切にしてくれる人が誰なのかをよく分かっている。妻のそばから離れないバビを見て、動物でさえそうなら、人間はもっと繊細に相手の心を感じ取れるのではないかと思った。視線や表情、空気感だけでお互いの気持ちを察知できる、それが人間だ」と述べた。
そのうえで「動物にも人間にも、真心は必ず通じるということを、改めて実感した」と語り、動物と人間の間にある信頼関係の重要性を強調した。
イ・ジェミョン大統領はさらに「今やペットと暮らす人口は1500万人を超え、国民の4人に1人以上が何らかの形で動物と共に生活している。ただ存在するだけで小さな幸せや温もりを与えてくれるバビを通じて、多くの国民の心をより深く理解できるようになった」と述べた。
最後に「生命への敬意と配慮に満ちた社会を築くため、今後もたゆまず努力していく」としたうえで、「人と動物が調和して共存し、互いの生活を豊かにする“動物福祉先進国・韓国”を目指したい」と締めくくった。
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