
韓国環境相候補のキム・ソンファン(金星煥)氏が15日、「イ・ジェミョン(李在明)政権は、安全性が確保されれば設計寿命が尽きた原発の運転継続を認めている。第11次電力需給基本計画にも原発をさらに2基建設することが確定していた」と述べた。
キム・ソンファン氏はこの日、国会環境労働委員会の環境相候補者に対する人事聴聞会で、野党「国民の力」のキム・ウィサン議員から「過去には『脱原発は大勢だ』と言っていたが、候補に指名された後は脱原発に対して比較的曖昧な立場を取っているのではないか」という質問を受け、「その発言をした当時は2011年の福島第一原発事故が起きた時だった」とし、「ムン・ジェイン(文在寅)政権の時も福島の問題があったため、原発の設計寿命が尽きたら停止するとしていた」と述べた。
キム・ソンファン氏は「脱炭素社会への転換は非常に重要だが、再生可能エネルギーには間欠性という短所があり、原発も非常に重要なエネルギーだが危険性という問題がある。原発の安全性を高め、再生エネルギーの間欠性を減らしながら、脱炭素社会へ非常に速いスピードで転換しなければ気候危機は防げない」と強調した。
また「ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が原発を非常に強調したが、原発の比重を増やすのであれば石炭や液化天然ガス(LNG)の比重を下げるべきだった。原発を増やし、再生エネルギーの比重を大幅に下げたことで、脱炭素社会への転換が大きく遅れてしまった」と述べた。
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