2025 年 7月 17日 (木)
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K-ビューティー、ダイソーへ続々進出…大手企業が注目する「新たな実験場」

Vlei=愛敬産業(c)news1

急激な物価上昇の中、韓国の生活雑貨チェーン大手「ダイソー」がビューティー・健康分野でも存在感を強めている。大手ブランドの相次ぐ進出により、ダイソーが単なる小売店舗を超えて「消費者との実験場=テストベッド」として脚光を浴びている。

化粧品・日用品メーカー「愛敬(エギョン)産業」は、新たな香水ボディケアブランド「Vlei」をダイソーで立ち上げた。アフリカのナミブ砂漠からインスピレーションを得たブランドで、デッドフレイ(Deadvlei)の絶景をモチーフにしたネーミングとし、「感覚の探検」をコンセプトに掲げている。

香りのラインナップは「シグネチャーフローラル」「アクアムスク」「ウィンディサンダルウッド」の3種。ジェル状の固形香水やフレグランスミストが手ごろなサイズと価格で販売され、Z世代を中心に関心を集めている。

また、LG生活健康は「INNERBEAU by re:tune」というブランド名で、肌の保湿やダイエット、目の健康などを目的とした健康機能食品8種類をダイソー向けに展開。2000mgのコラーゲンを含んだ「コラーゲン・ダーマスティック」、ヒアルロン酸を配合したパイナップル味の「ヒアルロン酸・ダーマスティック」など、リーズナブルな価格と品質を両立させた製品として注目されている。

加えて、愛敬産業の別ブランド「twoedit」もメイクアップカテゴリで人気を博している。昨年末にダイソー専用メイクブランドとして登場し、わずか7カ月で130万個以上の売り上げを記録。「トゥーアイライナー」などの製品はSNSを通じて「有名ブランドと使用感が似ている」「涙袋メイクに最適」などと好評を得ている。

このように、ダイソーは今や価格訴求だけではなく、「トレンドを測る舞台」として大企業にも活用される新たな美容・健康ブランドの発信地となっている。手頃な価格、全国に広がる高いアクセス性により、ブランド側は即座に消費者の反応を把握できる利点がある。

(c)news1

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