2025 年 7月 16日 (水)
ホーム社会牛を育てたのは私なのに「120頭を現金で分けろ」…韓国・家畜相続めぐる家族の泥仕合

牛を育てたのは私なのに「120頭を現金で分けろ」…韓国・家畜相続めぐる家族の泥仕合

写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

亡き父のもとで家畜の面倒を見てきた韓国の女性が10日、YTNラジオ番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」で、きょうだいから「牛120頭の相続分を請求する」と訴えられ、苦しんでいると訴えた。

女性には弟1人と妹2人がいる。両親は無一文から荒地を開拓して財産を築いた。女性は幼い頃から農作業を手伝い、家庭を支えてきた。

広い農地と牛100頭規模の農場を所有する資産家となった両親だが、父は2024年末に死去。地元に残った女性が母と一緒に農作業と牛の世話を担った。だが、牛の管理は難しく、結局全て売却した。

そんな折、きょうだいから「遺産分割請求」の訴状が届いた。「父が亡くなった時点で飼っていた牛100頭とその後生まれた子牛20頭の価値を金銭に換算して分けろ」というのだ。

女性は「確かに父名義ではあったが、実際には数年前から私と母が世話し、飼料代や清掃費も負担していた。むしろ私と母の財産と見るべきではないか。どう対応すればよいか分からず困っている」と訴えた。

これに対し、リュ・ヒョンジュ弁護士は「家畜も動産として遺産分割の対象になり得る。相談者と母親が長年世話をしていたなら、父の財産ではないとみなされる余地もある」と説明した。

その上で「牛を売却していれば売却代金が相続財産になる。負担した飼料代や管理費は相続財産から控除を主張できる」と補足した。

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