2025 年 7月 15日 (火)
ホーム経済流通韓国ラーメン、2025年4~6月期は明暗くっきり…海外で好調な農心と三養食品、内需依存のオットゥギは不振

韓国ラーメン、2025年4~6月期は明暗くっきり…海外で好調な農心と三養食品、内需依存のオットゥギは不振

ソウル市内の大型マート(c)news1

韓国のインスタントラーメン業界「ビッグ3」の2025年4~6月期業績見通しは、海外事業の比重によって明暗が分かれそうだ。輸出に強い三養食品と農心は業績好調が続く一方、内需依存の構造を維持しているオットゥギは厳しい状況が続いている。

証券業界のコンセンサスによれば、3社の中で海外売り上げ比率が最も高い三養食品は、前年同期比で27.9%増の5426億ウォンの売り上げを見込んでおり、営業利益も43%増の1279億ウォンに達する見通しだ。2025年1~3月期に記録した過去最高の四半期業績(売り上げ5290億ウォン、営業利益1340億ウォン)を超えるとされ、2024年に初めて年間売り上げ1兆ウォンを達成した後、今年は半年でそれを突破すると予想される。

三養食品は2020年には57%だった海外売り上げ比率が、2024年には77%、2025年1~3月期には80%に達し、収益性の向上が顕著だ。米国・欧州にとどまらず、南米など新たな市場への進出も進み、調味料の輸出など商品展開も広がっている。6月から稼働を始めた慶尚南道密陽の第2工場も7月以降、本格稼働し、供給能力が強化される。

一方、1~3月期に不振だった業界1位の農心も、4~6月期には改善が見込まれる。売り上げは前年同期比5.2%増の9056億ウォン、営業利益は16.5%増の509億ウォンになるとされている。韓国国内での価格改定の効果が現れ始め、戦略商品「辛ラーメン トゥーンバ」が日本、米国、中国、欧州などの主要市場で主力流通チャネルに入ったことが追い風となっている。スナック「バナナキック」も、K-POPスターのジェニーの影響で人気が再燃した。

これに対し、オットゥギは依然として苦戦が続いている。売り上げは前年同期比4.1%増の8942億ウォンにとどまり、営業利益は4.9%減の586億ウォンに落ち込むとみられる。価格を改定したものの、主に内需に依存したビジネスモデルの影響から抜け出せずにいる。夏季新商品の投入による販管費の増加も収益性の足かせとなっている。

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