2025 年 7月 11日 (金)
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韓国・前大統領の親族が運営する介護施設、14億ウォン不正請求…高齢者虐待疑惑も

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の親族が運営する京畿道南楊州市の介護施設(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏の家族が運営する京畿道南楊州市の介護施設が、介護給付費を不正に請求した疑いで国民健康保険公団から返還命令を受けた。施設には高齢者虐待の疑惑も持ち上がっており、波紋が広がっている。

国民健康保険公団によれば、南楊州市に所在するある介護院に対して、介護費用の不正請求に関する返還予告通知が発送された。この介護院はキム・ゴニ氏の兄が代表を務めている。

調査によると、当該施設は業務外の活動まで勤務時間内に計上し、国民健康保険からの給付として総額14億4000万ウォン(約1億6000万円)を不当に請求したとされる。

これに対し、介護院側は「問題はない」との立場を主張し、異議申立書を提出したという。しかし公団はすでに最終的な返還決定通知を発送済みで、これが正式に送達され次第、給付金から不正請求分を自動的に差し引く「電算相殺」により回収を進める方針だ。

公団関係者は「介護施設が給付金を請求する時に不正請求額を差し引いて支給するため、施設側が支払いを拒否することはできない」と述べた。

この施設にはさらに、高齢者虐待に関する深刻な疑惑もある。具体的には、入所者に栄養不足の食事を提供していたほか、80代の入所者が下痢や血便などの症状を訴えたにもかかわらず、病院への搬送が遅れ死亡したとする証言が上がっている。

(c)news1

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