
韓国プロ野球ハンファ・イーグルスの新本拠地、大田(テジョン)ハンファ生命ボールパークに設置された「インフィニティプール」(プールの水面と周囲の景観が一体化して見える構造)が、一般公開前の試験運営段階から観客の不満を招いている。
ハンファは7月1日、同球場で開催されたKBOリーグのNCダイノスとのホーム戦からこのプールの試験運営を開始した。プールは球場3塁側の4階に設置されており、マンションの8階に相当する高さに、横15メートル、縦3メートル、深さ1.5メートルの大きさを持つ。
球団はこの試験運営期間中に安全性や運営上の問題点を把握し、8日のKIAタイガースとのホーム戦から一般公開する。
しかし、試験運営初日からトラブルが発生した。3塁側の客席にいた観客からは「プールで遊んでいる人の水しぶきが客席に降りかかってくる」という苦情がSNSに投稿された。「洗剤が混ざったプールの水や、人が入った後の水に当たるのは不快だった」と不満を述べる投稿者もいた。
さらに、プール下の構造がガラス張りになっており、観客席からプール内部が丸見えである点についても「水着姿が丸見えで、利用者も観客も気まずい思いをする」との声があがった。
加えて、プールの下部で水漏れが起きているとの指摘も出ており、球団は7月3日に一度補修作業を実施したが、その後も苦情が続いたため、仮設の水受けを追加設置したという。
大田ハンファ生命ボールパークは2025年2月に完成したばかりの新球場だが、座席間の段差の少なさ、視界が遮られる座席、障害者席の不備、ガラス窓や今回のプール問題など、相次ぐトラブルが発生している。
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