
韓国京畿道金浦市(キンポ)にあるサッカーチーム「金浦FC」は、最近発生した観戦客間の暴行事件を受け、今後はホームとアウェーのサポーターが別々の出口を利用するよう、観客動線の分離策を導入した。
金浦警察署などによると、6月29日午後10時ごろ、金浦市のソルターサッカー場駐車場で、40代男性が身元不詳の男性に素手で顔を殴られたという通報があった。被害男性は奥歯1本が抜けたと主張し、診断書を提出している。
当日はKリーグ2の金浦FC対仁川ユナイテッド戦があり、警察はそれぞれのチームを応援していたファン同士の間でトラブルが発生したとみて、加害男性の身元確認を進めている。

事件は、試合終了後に両チームのファンが選手の乗るバスを見送るため同じ中央出入り口に集まり、感情が高ぶった末の衝突とされている。
これを受け、金浦FCは7月2日から、試合終了後に中央ゲートを避け、左右両端に設けられた別の出入口(W1・W2ゲート)を利用するよう案内している。また、出場経路にバリケードを設置し、クラブ職員も投入してホーム・アウェーファンの身体的接触を防ぐという。
金浦FC関係者は「仁川ユナイテッドのバスが先に出発し、その後に金浦FCのバスが去った後、駐車場に残ったファン同士で暴行事件が発生した」と説明。「再発防止のため観戦客の動線を完全に分ける措置を講じることにした」と述べた。
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