
ソウル大学病院が韓国国内で初めて、ロボットによる肺移植手術に成功した。
患者は肺線維症によって重度の呼吸困難を患っていた66歳の男性。ソウル大学病院の医療チームは患者の状態を総合的に判断した結果、6月19日にロボット肺移植手術を決定し、実施した。
医療チームは肋骨の間を切開し、ロボットアームを使って、損傷した肺を除去した後、提供された肺を精密に移植する方法で約8時間にわたって手術を進めた。現在、患者は自然呼吸が可能な程度に回復している。
手術にはロボット手術システム「ダヴィンチ」が使用された。
ロボット肺移植は西洋型の体型に合わせた技術だ。狭い胸郭構造では手術部位へのアプローチが難しく、ロボットアームの操作も制限されるため、難しい試みとされてきた。それにもかかわらず、今回の手術の成功によって、韓国人の体型にも適用可能であることが確認された。
手術は心臓血管胸部外科、麻酔疼痛医学科、手術看護科など複数の分野の専門家が協力して進められた。
執刀医である心臓血管胸部外科のパク・セムイナ教授は「最小侵襲のロボット手術によって回復への負担を軽減した。体格が小さい患者にも精密な肺移植が可能であることを証明した事例だ」と述べた。
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