
韓国の音楽グループ「クローン」のカン・ウォンレが大学の障害者用トイレが物置のように扱われているとSNSで指摘したところ、投稿からわずか5日で状況が改善された。
カン・ウォンレは6月26日、自身のSNSに段ボールが山と積まれた障害者用トイレの写真を投稿。「荷物が多すぎて車いす使用者には狭すぎる」と訴え、ネット上で「トイレを倉庫にするなんて」「こういう場所、意外と多い」など共感の声が多く寄せられていた。
この続報として1日に障害者用トイレの内部を写した2枚の写真を投稿。箱が山積みにされていた内部がきれいに片付けられており、彼は「学校側が丁寧に謝罪し、きちんと整理してくれた」と報告した。
「高齢者優先席は譲るものではなく、空けておくものだ。多くの障害者が社会で活動している。不便な点を変えていくべきだということを心に留めてほしい」。カン・ウォンレはこう訴えている。
わずか5日での変化に、ネットユーザーからは「世の中を変えてくれた」「胸がすっとした」などのコメントが相次いでいる。
カン・ウォンレは1996年に「クローン」のメンバーとしてデビューし、人気を博したが、2000年にバイク事故で下半身にまひが残った。
韓国の法令では、障害者用トイレは車いす利用を前提に設計基準が定められており、扉幅は0.9メートル以上、回転可能な空間の確保、便器の左右の補助手すり設置などが義務づけられている。
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