
泥酔した状態で飲食店にやって来て、見知らぬ客に暴言を吐いたり、店主に暴力を振るったりした韓国の50代の男に、韓国の裁判所が懲役6月・執行猶予2年の判決を下した。判決は「誠実に営業している自営業者を理由なく苦しめる行為は厳しく処罰されるべきだ」と判断した。
この事件は今年1月23日午後10時25分ごろ、ソウル市冠岳区(クァナクグ)の飲食店で発生。男は見ず知らずの女性客に「イ・ジェミョンはスパイだ、知ってるだろ? 北のスパイは多い」と話しかけ、しつこく絡んだ。
店主が「他のお客様に迷惑をかけないでほしい」と制止すると、男は「てめえこの野郎」と大声を上げて突き飛ばし、「お前、北朝鮮から来たんだろ? このスパイ野郎が」と暴言を浴びせた。
騒ぎは約20分後、警察が到着するまで続き、男は業務妨害の罪に問われた。この男は過去にも飲食店で酔って騒ぎ、客や店主に絡むなど迷惑行為を繰り返したとして業務妨害罪で4度の罰金刑を受けていた。
ソウル中央地裁は「酔っていたことは情状酌量の理由にはならない。店主は自身への暴言や暴力に耐えつつ、客を守った。誠実に働く自営業者を理由もなく苦しめる行為は厳罰に値する。罰金刑では見合わない」と述べた。
(c)news1