2025 年 7月 3日 (木)
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ロシア生まれ「衰弱」ゴマフアザラシ…韓国で救助、治療3カ月、再び海へ

6月25日、江原道江陵市の海辺付近に放流されたゴマフアザラシ=海洋水産省(c)NEWSIS/MONEYTODAY

韓国で、衰弱した状態で発見されたゴマフアザラシが約3カ月間の治療を終え、再び自然の海へと帰された。

韓国海洋水産省によると、このゴマフアザラシは6月25日、江原道江陵市の海辺付近に放流された。ゴマフアザラシは2006年に海洋保護生物に指定され、天然記念物として保護されている。

この個体は3月27日、江原道襄陽の海岸で衰弱した状態で発見された。外傷はなかったが、人から逃げることもできないほど体力が低下していた。体長は110センチに達していたが、体重はわずか12.4キロしかなく、脱水と栄養失調が深刻な状態だった。

その後、海洋水産省が指定する海洋動物専門の救護・治療機関であるソウル大公園に搬送され、広い水槽環境の中で安定を取り戻した。継続的な給餌とリハビリを受けた結果、体重は20.1キロ増の32.5キロにまで回復した。

このゴマフアザラシは、ロシアの極東海域の自然保護区で生まれた個体で、3月6日に放流されたことが、足に付けられた識別タグから判明した。

国立海洋生物資源館のアン・ヨンラク海洋生物多様性本部長は「今回の事例は、ロシアで生まれたゴマフアザラシが日本海沿岸を利用していることを証明した初めての事例で、学術的価値が非常に高い」と述べた。

(c)MONEYTODAY

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