
韓国CJオリーブヤングは、美容と健康を融合させた“ウェルネス”カテゴリーを強化し、関連事業の拡大に乗り出している。
オリーブヤングは、ウェルネス領域を拡充する戦略の一環として、商標「All the Better」を特許庁に出願した。自社ブランド(PB)の展開や、ウェルネスそのものをブランドアイデンティティとして打ち出す狙いだ。
これは美容業を基盤としつつ、健康まで包括するグローバルな「ウェルネストレンド」を追う動きと重なる。オリーブヤングは、健康機能食品、インナービューティー、Wケア(ダブルケア)などをウェルネス商品群として位置づけ、強化に踏み出している。
昨年11月にオープンした「オリーブヤングN聖水店」では、3階フロアの半分をウェルネス商品中心に配置し、「ウェルネスエディット専門館」を展開している。
また、同社は中小ブランドや新製品を積極的に発掘し、健康機能食品、インナービューティー、Wケア、デンタルケアなどとの連携による商品ラインアップを進めている。
成果も見られる。オリーブヤングが今年1~5月の訪韓外国人の購買データを分析したところ、ウェルネス関連ブランドの購入が前年同期比で30%増加した。内訳ではインナービューティーが55%、健康機能食品が29%の伸びを示しており、世界的なK-ビューティーの流れが「K-ウェルネス」へと拡大していることを裏付けている。
オリーブヤング関係者は「ウェルネスのブランド化および自社ブランド展開を視野に入れて先行出願した商標であり、具体的な活用方法は未定」と述べた。
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