
「ショッピングモールを作るのに必要なのは、ただ一言の命令だけ」。AI(人工知能)を活用したノーコードWebビルダー「キューショップ(Qshop)」を運営する韓国のスタートアップ「SQUARES」が、シリーズA投資ラウンドで22億ウォン(約2.5億円)を調達した。
今回の投資は、韓国のベンチャーキャピタルである現代投資パートナーズが主導し、信用保証基金やストロングベンチャーズも参加した。これによりSQUARESの累積投資額は31億ウォンに達した。
特に注目されるのは、韓国の検索大手ネイバーが運営していたマイクロサイト構築サービス「modoo」が2025年6月に終了することだ。これにより数十万人規模の小規模事業者が新たなWeb構築手段を探す中で、キューショップがその空白を埋める最有力候補として急浮上している。
キューショップの最大の強みは、「1行のテキスト命令」でわずか3分以内にショッピングモールやWebサイトが自動生成されるAI機能だ。たとえば「モダンで洗練された衣料品店のサイトを作って」と入力するだけで、構成とデザインを自動的に反映したWebページが生成され、ユーザーは編集機能で細部をカスタマイズできる。
SQUARESはこれまでに広告入札システムや訪問者分析ツール、Webデザインソリューションなどを自社開発し、現場の課題を解決してきた豊富な実績がある。現代投資パートナーズは「技術力だけでなく、ドメイン専門性と市場ニーズへの適応力がある」と評価している。
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