韓国の9~17歳の子ども肥満率が、この5年間で3.5倍も増加した。運動実践率は上がったが、座っている時間が伸び、睡眠時間が減ったことが影響したとみられる。
保健福祉省はこのほど、「2023子ども総合実態調査」の結果を発表した。調査は、専門調査員が18歳未満の子どもを養育する子ども世帯5753世帯(貧困世帯1000世帯を含む)を訪問し、2023年9月から12月まで実施した。
調査結果によると、子どもの全般的な生活満足度は7.14点で、2013年の6.1点、2018年の6.57点に続き、3回連続で上昇した。分野別でみると、個人関係が7.54点、健康が7.47点、安全が7.4点、周辺環境が7.12点で、いずれも7点を超えた。続いて、生活水準が6.91点、達成度が6.89点、未来安定性が6.75点だった。
健康分野を見ると、喫煙率は6.6%から1.8%に、飲酒率は9.1%から6.1%に減少した。
ただし、過体重・肥満率は20%を超えた。9~17歳の肥満率は14.3%で、2018年の3.4%に比べて3.5倍に増加した。高強度運動の実践率は48.1%で、前回の38.2%より改善されたが、平日の座っている時間が524.01分から635.99分に増加し、睡眠時間は8.29時間から7.93時間に減った。
精神健康分野は、全般的に改善されたが、深刻度の高い子どもは増加した。
9~17歳のうち、ストレスが少ないまたはないと答えた割合は43.2%で、うつ病や不安の程度は1.77点だった。それぞれ前回と比べ、8.7%ポイント、0.11点改善された。ただ、ストレスを非常に多く受けているとした子どもは0.9%から1.2%に増加した。深刻なレベルの憂鬱感を経験した割合は4.9%だった。自殺を考えた子どもは2%で、2018年の1.3%から上昇した。
ストレスの要因としては、学校の宿題や試験が64.3%で最も多かった。成績が34%、大学入試または就職の負担が29.9%、親との意見衝突が29.7%だった。
(c)NEWSIS