韓国統計庁がこのほど発表した「2022年8月雇用動向」によると、先月の就業者数は2841万人で、1年前に比べて80万7000人増えた。増加は18カ月連続だ。製造業中心の雇用回復の勢いに支えられ、22年ぶりに最も大きな増加幅を記録した。
一方、失業率は2.1%で、1999年に統計基準を変更して以後、最低値を記録した。
統計庁のコン・ミスク社会統計局長は「8月の雇用動向は、製造業を中心に就業者が増加し、失業者と非経済活動人口が減少。雇用増加傾向が持続している」と話した。コン局長は「輸出の好調も影響している。製造業が全般的に良く出ている状況だ」と指摘している。
就業者数は、新型コロナウイルス感染が拡大した2020年3月から12カ月連続で減少したが、昨年3月から反転。18カ月連続で増加の流れを続けている。
産業別でみると、製造業(24万人、5.6%)、保健業および社会福祉サービス業(12万3000人、4.6%)、農林漁業(9万人、5.7%)などで増加した。
一方、協会および団体、修理およびその他の個人サービス業(-3万9000人、-3.3%)、建設業(-2万2000人、-1.0%)、卸売および小売業(-1万4000人、-0.4%)などで減少した。
コン局長は「輸出の好調により、製造業が今月の就業者増をけん引した。その他機械装備、電気装備、食料品製造業が増加し、電子部品製造業も改善された」と説明した。一方で「8月は集中豪雨などの悪天候の影響で、総合建設業の増加傾向が鈍化した」と分析している。
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