
韓国の地域密着型プラットフォーム「タングン」で、心温まるエピソードが相次いでいる。中古取引にとどまらず、「町内」という狭いエリアに特化したコミュニティ機能を強化する戦略が利用者の支持を集め、顧客ロイヤルティ向上にもつながっている。
同社によると、釜山のある駅付近に住む利用者が18日、認知症を患う父親を無事に見つけることができたとして感謝の投稿をした。この利用者は夜勤中にうたた寝をしてしまい、その間に父親が一人で外出し行方が分からなくなったという。
不安に駆られた利用者は、近隣住民が集まるタングンのコミュニティ掲示板に父親の特徴を書き込んだ。投稿には次々とコメントが寄せられ、約7時間後、近隣住民が父親を保護しているとの知らせが届いた。その住民は利用者が到着するまで父親のそばに付き添い続けたという。
利用者は「他人のことに無関心な世の中で、あたたかい心を持つ方がいて本当に感謝している。自分もその気持ちを忘れずに生きていきたい」と綴った。
コミュニティ内では「称賛」の文化も広がっている。別の利用者は、乗車時に明るくあいさつしてくれた村営バスの運転手を称賛する投稿をし、別の人は「呼吸困難で倒れ119に通報した際、迅速に搬送してくれた救急隊に感謝したい」と体験談を共有した。
このほか「町内生活」タブには、迷い猫の保護情報、落とし物の告知、地元の飲食店や修理店の推薦、故障対応の依頼などが日々投稿されている。自分の住む地域限定の情報に親近感を抱く利用者が増え、アプリを頻繁に開く傾向も強まっている。
その結果、タングンは利用者数とアプリ滞在時間の双方を伸ばし、プラットフォーム業界で存在感を高めている。全国規模のサービスを展開する大手プラットフォームが競う中、「町内」に特化した戦略が奏功した形だ。
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