2024 年 6月 14日 (金)
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687兆ラブコール、仮想人間市場が人間を超える (上)

バーチャルアーティストの「ユア(YuA)」©MONEYTODAY

韓国のバーチャルアーティストの「ユア(YuA)」が、今年4月にデビュー曲「I Like That」を披露し、本格的にアイドルとして歩みだした。彼女の「この世に存在しない声」は、さまざまな年齢層の数百人ものボイスデータを取り込み、人工知能(AI)で合成され、世に送り出された。

◇人間の限界を克服するモデル

仮想人間に向けた企業のラブコールが尋常ではない。人間の限界を克服する完璧なモデルとして機能するという強みがあるからだ。

実際、韓国のバーチャルインフルエンサー「Rozy」による2021年1年間の収益は約15億ウォンと推算されている。ブラジルの「Lu du Makalu」や英国の「Shudu」ら、海外でも仮想人間を掲げたマーケティング事例が後を絶たない。2030年には世界の仮想人間市場規模が約650兆ウォン規模に達するという観測が出るほど、活動の舞台が多様化すると見られる。

韓国では1998年1月23日、初めての仮想人間「アダム」が公開された。

サイバー歌手という破格的なコンセプト効果で、1stアルバムのリリースは20万枚を記録した。しかし、2ndアルバムの低調な成績とともに姿を消した。

それから22年――2020年8月に「Rozy」が生まれた。企業のマーケティングを目的に作られ、“韓国初のバーチャルインフルエンサー”という修飾語がついた。

Rozyは22歳で誕生し、永遠に老いることもない。ゴシップに巻き込まれる心配もない。

昨年7月には「新韓ライフ」の広告モデルとして活躍し、今年2月に歌手デビューもした。7月30日時点でInstagramフォロワー数は13万1000人に達している。

「Rozy」Instagramキャプチャー©MONEYTODAY

◇影響力は徐々に拡大

開始段階である仮想人間市場の影響力は、徐々に拡大すると見られる。

米ブルームバーグ通信は2020年に2兆4,000億ウォンのバーチャルインフルエンサー市場規模が、2025年には14兆ウォンまで跳ね上がると予想している。同時期の人間のインフルエンサー市場(13兆ウォン)の推定値を上回る。

グローバル市場調査会社「エマージェンリサーチ(Emergen Research)」は「2030年、世界の仮想人間市場規模は5275億8000万ドル(約687兆ウォン/約70兆円)に達するだろう」と見通している。メタバース・人工知能(AI)など先端技術に対する注目度が高くなり、仮想人間の技術水準が発展しているためだ。

©MONEYTODAY

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